【BuddyOptical:バディオプティカル】の話
(2023.3.20:追記)今回のブログは、当店で展開するアイウェア・ブランド「Buddy Optical:バディオプティカル」の紹介です。ぜひ最後までご一読ください。BuddyOpticalが「眼鏡屋」を選ばなかった意外なワケ。バディオプティカルといえば、ドーバー ストリート マーケット ギンザ、1LDK等の名だたるコンセプトショップや、ローカルの高感度セレクトショップで、あるいはファッション誌などで目にする機会の多い人気アイウェア・ブランド。ファッション好きな方であればご存じのかたも多いかと思います。そんな知名度からすると、ブランド設立から10年もの間「眼鏡専門店での取り扱いが全くなかった」という事実は、少し意外に聞こえるかもしれません。…というのも、今回紹介するバディオプティカル、確固たるフィロソフィーの下で、ちょっと変わったポジションを築いてきた異質のメガネブランドなのです。日日眼鏡・池田)私がBuddyOpticalを最初に知ったのは2013年頃なので、10年ほど前に遡ります。当時、最初のショップをオープンさせるタイミングだったこともあり、頻繁に東京に足を運んでいた時期。当時から話題だった中目黒のセレクトショップ「1LDK」に行った際に、洋服に交じって5、6本ほどのセルフレームを見つけます。まずロゴが素敵だったのと、整い過ぎない可愛らしさを感じるシェイプデザインがユニークだったこと、1LDKの中で(メガネは)唯一のセレクトだったことも印象に残り記憶していました。それからの数年間、オシャレな服屋さんでの取り扱いが増えていく一方で、眼鏡店で取り扱っているところが全くない。メガネブランドなはずなのに、眼鏡の合同展示会等にも姿を現すことのない『謎のブランド』といった印象でした。アパレルショップだと、まずレンズを入れることができないし、専用工具もないので調整もできない。メガネ販売では必須条件のアフターメンテナンスができないのです。それに対して眼鏡専門店であれば、視力矯正器具として光学レンズを入れた「眼鏡」として提供できる。調整やアフターケアもしっかり行えるのです。そんな理由から、僕個人的にはアイウェアはやっぱり「眼鏡店」がメインの土俵だと思っています。それなのにバディオプティカルは、アイウェア専門ブランドでありつつ、なぜか「眼鏡店」ではなく「洋服店」を主体に展開している。なぜ眼鏡専門店で展開しないのか、率直に疑問でした。 『時代が変わるまで、バディオプティカルはメガネ店では販売しない。と決めたんです。』バディオプティカルの池原氏とは、ベイクルーズの『EYETHINK HIROB』をディレクションする三島正氏経由で知り合い、2020年3月に直接話を伺うことができました。その際「なぜ眼鏡専門店で展開しなかったのか」という疑問を投げかけてみたのです。そこには、池原氏の確固たる信念がありました。バディオプティカル・デザイナー 池原 玄氏池原)ブランドを始めた当時は、奇をてらうようなインパクトの強いメガネを是とする傾向が強く、ファッションとメガネの間には大きな乖離があったように思います。よって、バディオプティカルの思想を共有できる専門店はとても少ない様に感じていました。若い世代のメガネへの意識を向上させ、メガネを着用する人口の増加を目的とするバディオプティカルは、当時の眼鏡専門店が示す傾向とは異なる位置にいました。だからこそ、極端ではありますが、時流が変わるまでバディオプティカルは眼鏡店では販売しない。と決めたんです。 以下は、バディオプティカルのコンセプトです。ひとりの人が眼鏡を着用する、又は着用しない理由は様々です。前者では視力の補正の為、服装のコーディネイトの為、紫外線の防止etc…。後者ではそもそも視力は悪くない、コンタクトで間に合っている、わずらわしいetc…。この様にそれぞれに理由は様々で、どの選択も一個人の最良の判断のもと選択されたものと思われ、私たち眼鏡に携わる人々は誰もそれらを強要することは出来ません(医療的な判断を除いては)。私たち眼鏡を生業とする人々が共通して願う事は、眼鏡を着用する人口の増加です。その為には眼鏡がもっと身近な存在になる事が必要です。それは『気心の知れた仲間や、相棒の様な存在』である事。そしてライフスタイルの中に自然とある『ワードローブ』の様な存在である事。私たちは早速、これらの条件を満たす最良のレンズの選定・フレームデザインを考え始め、眼鏡の生産に取り掛かりました。そして、それらの眼鏡を『BuddyOptical』と名付けました。《Buddy》とは英語で親友や相棒を意味し、戦友の様なとても近しい存在を表します。また眼鏡をかけて人前に出る事が美徳とはされなかった時代に、そういった人々の意識を一気に変えさせた偉大なるミュージシャンのイメージを反映したものです。誰もがこの眼鏡に親しみを持ち、そしてクールでいられるように。デザイナー / 池 原 玄http://www.buddyoptical.com/ 池原)2010年代の後半になってから、私たちと同じ感覚を共有できそうな眼鏡専門店が増えてきたように感じました。気が付くとブランド設立より9年が経過していたし、そろそろ意思疎通できる眼鏡店に限り、展開を解禁していこうという気持ちになりました。ブランドの生い立ちや自身の思い、モデル紹介までを丁寧にお話してくれた池原さんの雰囲気は、物腰こそやわらかくも、自身の核となる目的、製品へのこだわりと自信が清々しく心から感銘を受けました。その場で「BuddyOpticalを日日眼鏡で展開させてほしい」と、お願いするに至りました。 ここからは、バディが展開する2つのコレクションと、代表的なモデルを少しだけご紹介していきます。 『Feel College Collection』1960年代〜1970年代の大学に通う若者達のファッションをイメージしたコレクション。アイビーやプレッピーという偉大なファッションを作り出した彼らのスタイルは、今も幅広い年齢層に支持され、決して古びることはありません。日常に溶け込みながらも、ファッションに貪欲さを持ちつづける事を忘れて欲しくないという思いから生まれたコレクション “Feelcollege:フィールカレッジ”。カレッジまたはその略称を示す名が付けられたこれらのモデルたちは、それぞれの大学が纏う空気を、間違いなく感じとれるはずです。 Sorbonne: ソルボンヌ / Size: 48□24Price: ¥45,000 (without tax)フランスにあるパリ第一大学、パンテオン・ソルボンヌをイメージしてデザインされたモデル。「クラウンパント」と呼ばれる40~50年代にヨーロッパを中心に流行したシェイプ。テンプルを極端なまでに細く仕上ることで、知的センスや繊細さを表現したモデルです。 Princeton: プリンストン / Size: 47□22Price: ¥45,000 (without tax)理系分野で著名人を多く輩出するプリンストン大学。1911年に同校にて学位を得たノーベル賞物理学者であるクリントン・デイヴィソンからインスパイアされたモデルです。随所にクラシカルな意匠が組み込まれたオーセンティックなメタルフレーム。チタン製で丁寧に作りこまれた人気モデルです。『“p”collection』現状のファッションアイウェアを "f" (フォルテ)とするならば、 本コレクションは "p" (ピアノ)でありたいと考えます。また各モデルにはドイツ語で『ドレミファソラシド』にあたる "c , d , e , f , g , a , h "を配しその名称としています。音階が異なる様にそれぞれのモデルの表情も少しずつ違います。選ぶ人、一人ひとりが最適な " 音 " に出会う事を願います。 model: cisPrice: ¥45,000 (without tax)音符のようにも見える特徴的なテンプルエンドと、とても珍しい「イチヤマ」のノーズパーツを採用したメタルフレーム。ぽってりとしたオーバルシェイプがとてもユーモラスで、ブランドの顔として愛されている定番モデルです。今回のイベントでは、タイミングよく生産直後とのことで、フルバリエーションでご覧いただけます。 model: a/n Price: ¥45,000 (without tax)こちらも定番モデルのa/n。cisのシェイプを大胆なラウンドに仕上げたアイコニックなモデルです。とてもかわいらしいルックス。ワンサイズながらも男女ともにしっくりと馴染む絶妙なサイズ感です。他にも様々なモデルがございます。ぜひ店頭で、BuddyOpticalの世界観をご堪能ください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。以下サイトにも近日中に商品をアップしてまいりますのでぜひチェックしてくださいね。また、インスタでも随時情報を公開しております。ぜひフォローをお願い致します。 HibiMeganeオンラインショップ… https://hibimegane.jpバディオプティカルOffical Instagram… https://www.instagram.com/buddyoptical_official/Designer Instagram… https://www.instagram.com/buddyoptical_designer/