若き新星「SNEAK PEEK」クラフツマンシップ宿る、デザイナー森 智宏のロック・スピリットに迫る



こんにちは。HibiMegane ONLINE SHOPです。
久しぶりとなる今回の特集は、2024年に突如として登場したアイウェアブランド「SNEAK PEEK:スニークピーク」を詳しくご紹介します!

SNEAK PEEKは、眼鏡職人・森 智宏氏が29歳という若さで立ち上げた新進気鋭のアイウェアブランド。
分業制が一般的なメガネ業界において、「デザインから製造までを一人で行う」極めてアナログなスタイルを貫いています。
確かな技術とロック精神が垣間見える唯一無二のプロダクト。その背景にはどんなルーツがあるのでしょうか?

今回は、デザイナー 森 智宏氏へのインタビューを交えながら、SNEAK PEEKが放つ魅力の核心に迫っていきます。ぜひ最後までお付き合いください!



sneak peek logo

【SNEAK PEEK:スニークピーク】
デザイナー:森 智宏

森 智宏氏が2024年に立ち上げたアイウェアブランド。
「JULIUS TART OPTICAL」「MAX PITTION」などの名門ブランドを手がける“THE LIGHT”のファクトリーで職人としての経験を積んだ後に独立。デザインは、オーセンティックなプラスチックフレームをベースに、森氏が愛する音楽や映画といったカルチャーを随所に反映したボリュームのあるシェイプデザインとユニークなカッティングワークが特徴。
製作工程のほとんどを一人で手がけることによる安定した品質と、少量生産ゆえの希少性も大きな魅力。
ブランド名「SNEAK PEEK(先行上映)」には、「まだこの世にないものとの出会いにワクワクしてほしい」という、森さんの想いが込められている。





sneakpeek mori

SNEAK PEEKの眼鏡に流れるルーツとカルチャーとの接点

ここからは、同ブランドの熱烈なファンであるHibiMeganeスタッフ・冨樫が、デザイナー森氏に直接お話を伺ったインタビューの模様をお届けします!

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冨樫:今日はお忙しいところ、貴重な機会を作っていただきありがとうございます!スニークピークのいちファンとして、この日をとても楽しみにしておりました!
- 早速伺っていきたいんですが、SNEAK PEEKの眼鏡は、音楽とのつながりを強く感じられます。そもそも森さんが音楽と出会ったのっていつ頃なんですか?


森:最初の出会いかどうかは微妙ですが、幼稚園の頃に両親と買い物に行ったとき、ストラトキャスターのギターを見せてもらって。そのときに「これ欲しい!」と、親にねだったのが始まりですかね…(笑)
その後、小学4年のときに初めてギターを買ってもらって。そこからロックとかバンドサウンドにどっぷりハマっていきました。





冨樫:僕もずっと音楽が好きで、大学の頃はバンドでギターも担当してたので、ギターに憧れる気持ち、すごくわかります(笑)
スニークピークのモデルカラーに「Tobacco Sunburst」がありますけど、ギターのボディカラーにも同じ名称がありますよね?

森:はい、まさにそのオマージュです。あのスモーキーなグラデーションが前から好きで。実際のモデルに使ってる(アセテート)生地と、ニュアンスは少し異なるんですけど、カラー名にもブランドのスタンスを示したくて「タバコ・サンバースト」と命名しました。




冨樫:やっぱりですか!ギター好きのツボを付いてくる絶妙なネーミングです。実際のカラーリングの渋さも含めて、森さんの世界観に、すでに心をワシ掴みにされてます…(笑)

- ちなみに、なぜ眼鏡のブランドを立ち上げようと思ったんですか?

森:音楽では食べていけないと悟ったときに、自分の手でなにか物を生み出す仕事が良いと思ったんです。それで、元々好きだった眼鏡の職人になろうかな、と。同時に、30歳までにブランドを立ち上げようという目標も定めました。

冨樫:なるほど。それで眼鏡業界に飛び込んだんですね。

森:そうです。当時から鯖江製の職人が作る眼鏡って人気だったじゃないですか。でも、自分で作ってみないとその眼鏡の本当の凄みってわからないよな、と。情報じゃなくて、どこがどうすごいのか、「自分の手」で理解しないと納得できない性格なので。
音楽もそうで、聴くのも好きなんですけど、自分で鳴らすほうが好きなんです。




冨樫:分業が主流の眼鏡業界で、あえて一人で作るスタイルを選んだのはどうしてなんですか?

森:職人になると決意してから入社した会社が、分業制ではなく一貫生産のファクトリーでした。伝統的な手仕事による製法を重んじる会社だった上に、入社当時は今ほど規模も大きくなかったので、お願いすればなんでもでやらせてもらえたのはすごくラッキーでした。
だから、一人で製造するほうが、僕にとっては自然なんです。
一人だと、細かいディティールまでとことん拘れるのは大きなメリットです。
分業制だと、多くの人間が関わって一本を作る分、繊細なニュアンスが出せなくなる気がします。






sneak peek 工場

冨樫:森さんのインスタで、ビートルズ等の60'sロックを流しながら淡々と仕事する風景が投稿されていて、それがめちゃめちゃかっこいいと思ったんですが、普段から音楽を流しながら作業されてるんですか?

森:はい。基本はずっと音楽かけてますね。生活の一部というか、空気みたいな存在です。
ただ、蝶番の取り付けとか、ほんのコンマ何ミリずれただけで終わる作業のときは、音楽を止めて全集中です(笑)

音楽は僕にとって欠かせない存在で、ギターも今でもほぼ毎日1時間くらい弾いてますし、自然とその音楽からインスピレーションを得てデザインに活かしていく感じがあります。



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冨樫:ありがとうございます!3rdコレクションがリリースしたばかりですが、製作にまつわる裏話があればぜひ教えてください。

森:いやあ…もうね、サンプル作りが大変で(笑)
カッティングのラインや丸みの加減をちょっとでも変えると、印象がガラッと変わっちゃうので、何十パターンも試作を繰り返しました。
ほんの0.1ミリの違いを見比べて、最終の形を決めていく感じです。
だからこそ、こだわり抜いたディテールやカッティングはぜひ注目していただきたいです。
手仕事じゃないと出せないラインなので、スニークピーク特有のエッジーな雰囲気を楽しんでいただけると嬉しいです。

…あとは、展示会の直前に、完成したサンプルに薬品が引火しそうになって「オレの眼鏡人生、ここで終わりかも…」って瞬間がありました(笑)







27club sneak peek

冨樫:ちなみに、前回の2ndコレクション「The 27 Club Collection」というタイトルがどんな意味なのか気になっていたのですが…

森:はい。それこそ人生の終わり的な話になりますが…(笑)
2ndの3型「The End」「Little Wing」「Cry Baby」は、それぞれ1960年代の同時期に活躍したミュージシャンの楽曲名を由来としていて、そのミュージシャンたちは、全員27歳で亡くなっているんです。
27クラブは、音楽好きの間で世界的に広く知られる話ですが、別にそこを意識していたわけじゃなく、なんなら気づかずに制作を進めてました。
展示会の際に、とある方から「これ27クラブだよね?」って突っ込まれて。「あ、ホントだ。」と…(笑)
だから、完全に後付けなんですが「The 27club Collection」というタイトルにしちゃいました。

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納得いくまで妥協なし。唯一無二の眼鏡づくりの裏側

sneak peek the end

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いかがでしたでしょうか?

当インタビューから、SNEAK PEEKは、ありがちなロックっぽい〇〇…ではなく、本気(ガチ)なロック愛と、職人気質の真摯な姿勢から生まれたブランドだということが皆様にも伝わればうれしいです!

森さん独自の感性が色濃く反映された眼鏡は、アーティストならではのクセ感も含め、非常に面白いバランスに仕上がっているのですが、ここからは、そんなSNEAK PEEKの全モデルについて、1stコレクションからデザインの背景と特徴を交えてご紹介していきます!
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【1st Collection】

1st sneak peek





Black Dog (47☐25)

レッドツェッペリンの楽曲「Black Dog」。イギリスに伝わる黒い犬の姿をした不吉な妖精の話。人々から恐れられたBlack Dogのイメージを、アイラインをキリっとさせたボストンシェイプで表現。
1stの中でトップセールスを誇るモデルで、デザイナーの森さんも愛用。





Operator (46☐25)

「Grateful Dead」の楽曲「Operator」。
仕事熱心で真面目一辺倒なオペレーターが掛けていそうな、いなたいメガネをイメージ。一見スタンダードなデザインですが、フロント下部にぽってりとボリューム感を残すことで、他にないチャーミングな抜け感を演出。





Taxman (47☐25)

言わずと知れたザ・ビートルズの楽曲「Taxman」。
極端なハイブリッジに、左右を逆にしたようなシェイプ。1st Collectionの中でも異彩を放っています。当時のイギリスの税金の高さを皮肉った歌で、楽曲に出てくる意地悪な税務官がかけていそうな眼鏡をイメージ。






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【2nd:The 27club Collection】

27club sp





The End (47☐25)
ドアーズの代表曲「ジ・エンド」は、映画「地獄の黙示録」に使用されたことで有名。全ての楽器が狂気的なサウンドを奏でます。本モデルでは、この緊張感を表現。普通ではないカットワークでアンバランスさ表現。独特な印象に仕上げています。





Little Wing (48☐24)
ジミ・ヘンドリックスの音楽は、独特なリズム感と唯一無二のギターサウンドが際立つ一方で、楽曲自体は非常に聴きやすく親しみやすいという絶妙なバランス感覚で成り立っています。
王道のウェリントンに見えて、フレンチデザインのような独特の癖も感じる。自由にいざなってくれる翼を表現したモデル。





crybaby sp
Cry Baby (50☐20)
ジャニス・ジョプリンのCry Babyという曲は、女性の寛容さや力強さを感じる名曲。彼女のパワフルなハスキーボイスを、シェイプに落とし込みその強さを表現。独特なカットワークで、女性の持つ寛容さや優しさも表現しています。
独特なアウトラインのアイウェアなので、サングラスにしても◎



【3rd:Santana Collection】※NEW








smooth sneak peek
Smooth (49☐24)
Santanaの代表曲「Smooth」は、ビルボードで12週連続1位を獲得するほどの大ヒットを記録しています。
情熱的なギターリフとロブ・トーマスのキャッチーなボーカルをイメージしたデザインで、マニッシュなキャットアイと極太のフィッシュテールテンプルが存在感抜群のアイウェアに仕上がっています。






Soul Sacrifice (51☐22)
1969年、ウッドストック・フェスティバルで演奏した「Soul Sacrifice」をきっかけに、サンタナは一躍スターダムへと駆け上がりました。
狂気的な熱気、ソウルフルでファンキーでグルーヴィーすぎる空気感を大胆なボックスシェイプに表現。







《Shell Pink Collection ※limited
3rdコレクションと同時にリリースされた限定カラー。
淡いクリアピンクのフレームにブルーレンズが印象的な初回生産限定の貴重なコレクションも入荷です。
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最後に、森さんに今後のSNEAK PEEKの展望をお聞きしました!


面白そうだと思うのは、リスペクトするバンドとコラボして、バンドのメンバーがかける眼鏡をデザインしたいです。
眼鏡職人側の視点とミュージシャン側の視点、そのイメージの違いを巧くミクスチャーできれば、きっと面白いプロダクトを作れるのでは、と思います。

また、鯖江のものづくり全体の高齢化が進んでいて、後を継ぐ若者が少ないのは業界の課題と感じています。
眼鏡作りに興味のある若者を集めて職人集団が作れたら、業界に貢献できるのでは、とも考えていたり。
…まだまだ先の話ですけど。それができたら楽しそうだと思っています。







以上、今回のSNEAK PEEK特集は楽しんでいただけましたか?

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