東京・メガネブランド“ayame:アヤメ”の押さえておきたい【定番モデル6選】

(更新日:2022/11/17 ※作成日:2021/03/19)

今回の記事では、「次に買うなら良いメガネが欲しい!」と考え中の方にぴったりの、長く大事に使いたくなるメガネブランドをご紹介いたします。



『ayame i wear design:アヤメ・アイウェアデザイン』
(通称「ayame」と呼ばれています。)
http://www.ayame-id.jp

2010年にデザイナーの今泉 悠氏が立ち上げたアイウェア専門のブランド。

過去に梨花さんや辺見えみりさんが愛用のメガネとしてblogで紹介したところから一気に火が付き、スタイリストやモデル、美容師さん等から話題になり広がっていった、簡単に言うと「業界の方々ご用達」のメーカーさんです。

2018年に青山、2019年には千駄ヶ谷に直営店を出店し、その人気は不動のものに。

今日ではインスタでも見ない日はない「ファッションシーンからの支持が絶大!」なブランドです。


で、その界隈で人気というと、「流行りのメガネでしょ?長く使えないじゃん。」とか思われてしまいがちですが、そんなことありません。

なぜなら…




ayameは、トレンドに乗っかった見ため重視のブランドなんかではなく、日本製に拘り、熟練の職人による手仕事が下支えする本物志向のハイ・クオリティなアイウェアを提供する、“職人気質な”メガネブランドだから。


「温故知新」がコンセプトで、クラシック・スタイルに敬意を払いつつ、時代感を反映させたファッション性をほんのりとミックスさせるさじ加減がめちゃめちゃ上手い。


デザイナーの今泉さんは、「毎日必ず線を描く。」ということを心掛けている、とおっしゃっていました。曲線の僅かな角度にも神経を研ぎ澄まし、より美しいシェイプを描くことに意識を集中させることで、奇をてらった過度な装飾は必要なくなるのだ、とのこと。


多くの人の日常にフィットするよう、シンプルなスタイリングがベースになっている、だから飽きが来ず長く使えるのです。






そして、シンプルだからこそ問われるのが「品質」です。


その、シンプルで普遍的なデザインを支えるのは、世界最高の技術を誇る福井県鯖江市の熟練した職人たち。(※一部モデルでは岐阜県の職人さんもいらっしゃるとのことです。)

効率よりも質を優先し、モデルごと、もしくはパーツごとに工場を変えて、常に最高の仕上がりを目指している。すべてのモデルに【HANDMADE IN JAPAN】の刻印があるのも、その自信の表れと言えます。





ちなみに、「ボスリントン」と呼ばれる新たなジャンルを築いたのも、「コンビネーション・ブーム」の火付け役となったのも何を隠そうayameです。


このブランドがなかったら、今の国内アイウェアシーンの流れは確実に違っていたはず。
時代に乗っかるブランドは山ほどありますが、時代を作るブランドはごく僅か。アヤメは、その後者なんです。

どうでしょう。間違いないでしょ。アヤメの眼鏡。




「じゃ、決まり!」と、簡単にいきたいところですが、そうもいかない。

実はこのブランド、毎年春と秋に新作を発表しているうえに、「定番」と呼ばれるモデルも多く、正直どれを選べば良いのかかわからないっ!という方も多いはず。

もちろん、実際かけ比べて選ぶのが一番ですよ。

…なのですが、その過程の前段階として、わたくし池田が、10年間ayameを見続けてきたプロのメガネ屋として、間違いない定番モデル「トップ6」をご紹介いたします。

前置きが長くなってしまいましたが、ぜひ最後までご一読ください!



FOCUS:フォーカス (46□23) ¥41,800 tax-in

ayameを語る上では欠かせない、2012年から続くayameのロングセラーモデル
途中、大幅なリニューアルを遂げつつ、発表から10年が経つ今日でもメインモデルのひとつとして高い人気を誇ります。

今ではよく目にするようになった「インナーリム(プラスチック製のフロントパーツ)」付きのアイウェアですが、フォーカスが登場した当時は市場にそのようなメガネは皆無。ゆえに発表当初はあまり人気がなかったそう。

僕自身、10年前にこのモデルを最初に見た時は、「かっこいいけど、、これは難しいな…」と思ったものでした。

そんなFOCUSも歳月と共に醸成され、今やayameを語るに欠かせないマスターピースに。
デザインのポイントとなるインナーリムとロングモダンという見た目から、セル(プラスチック)フレームに間違われることもあるのですが、ベースは「メタルフレーム」。
よって、軽やかなかけ心地と、ほどよい“かっちり感”を得られます。

丸みが強いボストンシェイプで、女性からの支持が厚いのもこのモデルの特徴。
見ためのオシャレさはもちろんのこと、クリングスアーム+樹脂製ノーズパッドはメガネ跡が残りにくかったり、調整が容易で、まつ毛がレンズに当たらなかったりと、何かと「女子に優しいモデル」という側面も。



細部の彫金模様もクラシカルな雰囲気があってかっこいいです。



鉄板のブラックやべっ甲柄は、ホワイトゴールドとのコントラストが絶妙で、もはや説明不要のかっこよさ。

クリア系カラーは、「主張とかいらないんだけど、ふんわりオシャレになっちゃうようなメガネが欲しいんだよねー…」ってニュアンス系女子にオススメです。
.
.
.
.


GENERAL:ジェネラル (49□21) ¥41,800 tax-in

「コンビネーション・ブーム」の火付け役となり、時代を切り開いた傑作。

正直に言うと、その人気から(ある芸能人がアイコン的にジェネラルを着用していたこともあり…)2~3年ぐらいの期間、敬遠してあまり仕入しなかった時期がありました。

でも、2018年春の展示会で改めて見たとき、「…やっぱりいいな、これ。」としみじみ感じちゃったんですね。作りもシェイプもサイズ感も絶妙。単純に、プロダクトとしてのクオリティーが極めて高い

ちょっと大きめのボストンシェイプで、ダテメガネとして女の子がかけるととてもかわいいし、男性が度付きの本気眼鏡にしてもかっこいい。
しかも、サングラスにしてもちょうどいいデザイン+サイズ感。
もはや魅力的なポイントを網羅しているモデルなんです!


テクニカルな面で言うと、メタルの領域を増やすことで軽さとかけ心地を確保していると共に、メタルとセル(プラスチック)のコントラストにより、目に入った瞬間に伝わる存在感もある。

細部には、神秘や高貴の象徴である菖蒲:あやめの彫金が施され、ブランドとしてのアイデンティティも感じ取れます。

ちなみにマスメディアからの注目が高まったときも、クオリティーの確保を優先して生産数を変えなかったんだとか。

もはやトレンドとしての波は落ち着いて、しっかり定番として着地しているジェネラルは、今こそオススメ。程よく存在感のあるメガネを求めてる人にはすごくいいモデルです。

また、やや大きめなサイズ感なので、顔が大きめの方や、大きな眼鏡をお探しのかたも間違いなくGENERALです!



オプティカルとサングラス両方あります。
普通はサングラスのほうがちょっと値段が高くなるんですが、あえて価格を揃えているところもayameの心意気なんですよ。





2022年春には、姉妹モデルとして"JURA"が登場。

販売を開始してから早くも3回目の再入荷となった、ayameの次の顔になりそうなモデルです。



JURA : ジュラ (47□23) ¥41,800 tax-in

フランスの眼鏡の名産地JURA地方に敬意を込めて命名されたモデル。

フレンチヴィンテージの定番であるクラウンパントにayame独自の現代的なエッセンスを加えた、「温故知新」をコンセプトに掲げるayameらしい1本





ブリッジやテンプルはGENERALの構造を継承。

肉厚なフロンリムは、存在感のある雰囲気になります。





テンプルはチタンの中でも特に柔軟性の高いβチタンを採用。ノーズパットも付いていることで調節しやすい構造になってます。

正面から見ると重厚感があり掛け心地が心配になりますが、長時間掛けても疲れにくい軽やかなフィット感を実現してくれます。





GENERAL同様に少し大きめのサイズ感なので、男性より顔幅が狭い女性がカラーレンズを入れてサングラスにしても可愛いです。
.
.
.
.

MANRAY:マンレイ (45□23) ¥47,300 tax-in

2015年秋にリリースされ、ayameが世界に通用するアイウェアブランドであることを決定づけた記念碑的モデルです。

MANRAYは、アヤメが独自開発したチタン製ノーズパーツを使用した記念すべき第一作目。
ayameと言えば、このモデルを思い浮かべる方も多いと思います。

そして、MANRAYといえばこの「ノーズパーツ」。
マンレイ山」と呼ばれるクラシックフレームの意匠をベースに、ブリッジとノーズパッドをシームレスに繋げた、美しくも複雑な流線を描く美しいパーツです。




意外と一般には知られていないのですが、チタンは“難削材”に分類される金属で、他の金属に比べ圧倒的に加工が難しく、チタンを製品として仕上げるには、熟練の技術と経験を有する職人が必要になります。

よって、チタン製のメガネは造形に限界があり、比較的単純なデザインになることが多い。そんな業界の常識を覆し、この複雑で美しい流線形のパーツを“チタンで”作ちゃったのがこのモデルなのです。

要するにMANRAYは、日本のメーカーにしか作れない、「ジャパン・メイド」として世界に誇れるメガネであり、ayameというアイウェアブランドを次のフェーズに引き上げたモデルでもあるのです。




という訳で、このメガネの主役はモデル名の通り「ノーズパッド」に他なりません。

当然、装飾など不要です。考え抜かれたサイジングのシンプルなボストンシェイプに、控えめに段落ち加工を施したスカルプ仕様のテンプル。

全体の線を極限まで細く仕上げ、この上なくミニマルに仕上げた、「完璧なチタン製の骨組み」のような一本に仕上がっています。





ちなみにチタンは、戦闘機で使われるほどの強度と、体内に入れる医療用パーツに使用されるほどの抗アレルギー性能、耐食性に優れ錆びにくく、銅の半分程度の軽さという、超が付くほど優秀な金属で、顔に乗せて使う「眼鏡」という道具にはうってつけの素材

大切に使用すれば数十年でも使える、本当にいいモノです。「本物志向」派は、迷わずマンレイですね。




2022年には新色のアンティークゴールドがリリース。

「既存のゴールドだとちょっと色味が強すぎる…」店頭のお客さまからそんな声を聞くことがありました。

マットゴールドは、肌の色に近く馴染みやすいので程よくゴールドを楽しめます。ファッションアイテムとしても使いやすい色合いですよ。





他にも、「マンレイブリッジ」を使ったMANRAYシリーズの別のモデルも紹介します。



GGG (46□22) ¥47,300 tax-in

2015年にリリースされたモデル「GMS」の後継モデルとして2021年春に発表されました。

オリジナルのMANRAYと比較して、ビジネスシーンで活躍してくれそうな1本です。
丸っぽいMANRAYだとちょっとおしゃれ感が出てしまって掛けにくいという方におすすめしたいスクエアシェイプ。



OCTA : オクタ (45□23) ¥47,300 tax-in
ユニークなオクダゴン(八角形)シェイプから名付けられたオクタ。実は、この手のメタルフレームで多角形シェイプは珍しく、シリーズの中で一番個性を出せる1本です。

とは言え、ベースはMANRAYシリーズのデザインに則っているので、知的な雰囲気程よい個性が上手く融合しています。
.
.
.
.

NEWOLD : ニューオールド (49□21) ¥38,500 tax-in


2010年のファーストコレクションから続くayameのマスターピース

発表から今日までの12年間、サイズ感・素材・パーツ等のアップデートを重ねることで、その時代にマッチするベストなモデルに進化しています。





シェイプは、ウェリントンとボストンの中間タイプ。「ボスリントン」という新たなジャンルを作り上げた先駆的なモデルです。

女性向けの46サイズ・男性向けの49サイズと、どんな大きさの顔にも似合う2サイズ展開も嬉しいポイント。





フロントに配置されたダイヤ鋲、キーホールブリッジなど、随所にアメリカンクラシックな雰囲気が漂います。





テラコッタは、イタリア語の「焼いた土」から由来した、陶器のような美しいカラー。

革新的なデザインに注目されがちなayameですが、ブランドオリジナルのクリアカラーも可愛いんですよ。




全体的なサイズが一回り小さいNEWOLD Sもあります。

フレームは甲丸仕上げに施されているので通常のNEWOLDと比べて角が少なく、顔回りが柔らかく優しい印象になります。
.
.
.
.


SPIKE : スパイク (47□22) ¥38,500
「マルコムX」などで知られる映画監督“スパイク・リー”をイメージしてデザインしたというSPIKE。




「クラウンパント」と呼ばれる、上部が台形型になったシェイプです。「クラウン(王冠)+パントゥ(丸)」でクラウンパント

ここ最近、ヨーロピアンヴィンテージの流行により、注目を浴びているシェイプです。

2014年より続くayameのロングセラーで、こちらも一度、大幅なリニューアルを経て、今なおブランドを支えるモデルのひとつとなっています。





先述したように、ヨーロピアン・クラシックとして古くからあるシェイプですが、元々が癖の強いカタチだった為、日本のブランドが取り入れることはほとんどありませんでした。

しかし、このSPIKEのヒットを期に、多くのドメスティックブランドがピックアップし、いまやよく見る人気のシェイプとなっています。

そんな「ジャパニーズ・クラウンパント」の元祖と言える“SPIKE”は、極めてクセの強いオーセンティックなクラウンパント・デザインのアウトラインだけを抽出し、日本人の骨格にマッチするようカタチやサイズ感をayameのバランス感覚で調整した秀逸なモデルです。





一般的なセルフレームに比べ、スパイクは全体を甲丸に仕上げているところもポイントです。

どんな眼鏡も、板上のアセテートをから作られるので、甲を丸く仕上げるというのは余計に手間が掛かり、削りと磨きに時間がかかります。職人の手仕事ですからね。





でも、この甲丸のやわらかな質感こそ、丁番部のチラ魅せゴールドなメタルパーツと合わさって、セルフレームらしからぬ尋常じゃないクラス感を演出している。

セルフレームなのに、こんなに「色っぽい」モデルは滅多にないでしょう。





また、上下幅がそこまで深くないので、丸顔さんにもオススメ。

お顔がかなり小さい方以外なら、ほとんどの顔形にフィットしてくれる万能モデルなので、丸みのあるフレームに慣れていない方は、まずSPIKEから入門してみてはいかがでしょう。



以上、参考になりましたでしょうか?

ご紹介した6モデル以外にも、ayameには、他にたくさんのモデルがあるので、ぜひコレクションページからご覧くださいね。

https://hibimegane.jp/brands/ayame

実際かけて試したいモデルがあったら、HIbiMeganeの「自宅で試着サービス」をぜひご活用ください。
.
.
.
.

カートに追加しました。
カートへ進む
ページトップへ