当記事では、設立より僅か10年で日本を代表するアイウェアブランドにまで登りつめた“ayame:アヤメ”の中でも今押さえるべき人気の定番モデルを眼鏡屋目線でご紹介していきます!
『ayame:アヤメ』
https://ayame-eyewear.com/
2010年にデザイナーの今泉 悠氏が立ち上げたアイウェア専門ブランド。
元々は『ayame i wear design:アヤメ・アイウェアデザイン』という名称でしたが、2019年、直営店をオープンさせたタイミングと同時期に正式名称を『ayame:アヤメ』へと変更しています。
設立初期に梨花さんや辺見えみりさんが愛用メガネとしてblogで紹介したことや、スタイリスト、モデル等の業界人がこぞって使い始めたことから徐々に話題を集め、ContinuerやGLOBE SPECS等の高感度眼鏡店をはじめ、ユナイテッドアローズやベイクルーズ、BIOTOP等のセレクトショップからもプッシュされたことで、まずはファッションシーンでファーストウェーブが起こります。
ほどなくしてアメリカ、ドイツ、フランスなど世界9ヵ国で反響を呼んだ道具から暮らしを考える究極のライフスタイルブック『TOOLS』に唯一、眼鏡として取り上げられたことが大きな反響となり、「機能面も追及した本格派メガネブランド」としての硬派な印象も備わったことで次のフェーズに。
特に、ayameを代表するロングセラーモデル「MANRAY:マンレイ」の登場は、アイウェアブランドとしてのayameの地位を一気に押し上げました。
更に快進撃は続き、2018年より青山に期間限定の直営店をオープン。2019年には千駄ヶ谷に現在の直営店を出店し、その人気は不動のものに。
デザイナーの今泉さんは、「毎日必ず線を描く。」ということを心掛けている、とおっしゃっていました。曲線の僅かな角度にも神経を研ぎ澄まし、より美しいシェイプを描くことに意識を集中させることで、奇をてらった過度な装飾は必要なくなるのだ、とのこと。
多くの人の日常にフィットするよう、シンプルなスタイリングがベースになっている、だから飽きが来ず長く使えるのです。
そして、シンプルだからこそ問われるのが「品質」です。
アヤメの普遍的なデザインを支えるのは、世界最高の技術を誇る福井県鯖江市の熟練した職人たち。
効率よりも質を優先し、モデルごと、もしくはパーツごとに工場を変えて、常に最高の仕上がりを目指している。すべてのモデルに【HANDMADE IN JAPAN】の刻印があるのも、その自信の表れと言えます。
ちなみに、“ボスリントン”というジャンルを生んだ「Newold」や、“コンビネーション・ブーム”の火付け役となった「General」など、このブランドによって数多くのトレンドが生まれているのも特筆すべきポイント。
まさに、時代を作ってきたブランドといっても過言ではありません。
さて、他ブランドとayameの決定的な違いとは…
ズバリ「定番モデルが異常に多い。」という一言に尽きます!
定番が多い=傑作が多い
ということで、やっぱりayameは最高だね!と言って終わらせることもできるのですが、裏を返せば、
「どれも良い分、何を選べば良いのかかわからないっ!」
という方も多いはず。
もちろん、実際かけ比べて選ぶのが一番!
…なのですが、その過程の前段階として、私たちプロの眼鏡屋が10年以上ayameをご案内し続けてきた経験と実績をベースに、特に間違いない定番モデル「BEST6」をご紹介いたします。
前置きが長くなってしまいましたが、ぜひ最後までご一読ください!
ayameを語る上では欠かせない、2012年から続くayameのロングセラーモデル。
途中、大幅なリニューアルを遂げつつ、発表から10年以上経った今日でもメインモデルのひとつとして高い人気を誇ります。
今ではよく目にするようになった「インナーリム(プラスチック製のフロントパーツ)」付きのアイウェアですが、フォーカスが登場した当時は市場にそのようなメガネは皆無。ゆえに発表当初はあまり人気がなかったそう。
僕自身、10年前にこのモデルを最初に見た時は、「かっこいいけど、これは売れないな…」と思ったものでした。
そんなFOCUSも歳月と共に醸成され、今やayameを語るに欠かせないマスターピースに。
デザインのポイントとなるインナーリムとロングモダンという見た目から、セル(プラスチック)フレームに間違われることもあるのですが、ベースは「メタルフレーム」。
よって、軽やかなかけ心地と、ほどよい“かっちり感”を得られます。
丸みが強いボストンシェイプで、女性からの支持が厚いのもこのモデルの特徴。
見ためのオシャレさはもちろんのこと、クリングスアーム+樹脂製ノーズパッドはメガネ跡が残りにくかったり、調整が容易で、まつ毛がレンズに当たらなかったりと、何かと「女子に優しいモデル」という側面も。
細部の彫金模様もクラシカルな雰囲気があってかっこいいです。
鉄板のブラックやべっ甲柄は、ホワイトゴールドとのコントラストが絶妙で、もはや説明不要のかっこよさ。
クリア系カラーは、「主張とかいらないんだけど、ふんわりオシャレになっちゃうようなメガネが欲しいんだよねー…」ってニュアンス系女子にオススメです。
.
.
.
.
「コンビネーション・ブーム」の火付け役として時代を切り開いた傑作。
常にアップデートを重ねていることで、大きなデザイン変更がないにも関わらず10年もの間その人気が衰えない超人気モデル。
FPD70という大きめなサイズ感にも関らず、多くの女性ユーザーから支持される特異なモデルで、サングラスとしても常に高い人気を継続しています。
![]() |
|
テクニカルな面で言うと、メタルの領域を増やすことで軽さとかけ心地を確保していると共に、メタルとセル(プラスチック)のコントラストにより、目に入った瞬間に伝わる存在感もある。
細部には、神秘や高貴の象徴である菖蒲:あやめの彫金が施され、ブランドとしてのアイデンティティも感じ取れます。
ちなみに、人気芸人がアイコンとしてかけ始めた時期にも、クオリティーの確保を優先して生産数を変えなかったんだとか。(その当時は超絶品薄でした…)
もはやトレンドとしての波は落ち着いて、しっかり定番として着地しているジェネラルは、今こそオススメ。程よく存在感のあるメガネを求めてる人にはすごくいいモデルです。
大きめな眼鏡をお探しのかた、間違いなくGENERALです!
2015年秋にリリースされ、ayameが世界に通用するアイウェアブランドであることを決定づけた記念碑的モデルです。
MANRAYは、アヤメが独自開発したチタン製のオリジナル・マンレイブリッジを使用した記念すべき第一作目。
ayameと言えば、このモデルを思い浮かべる方も多いと思います。
MANRAYといえばマンレイブリッジ。
「マンレイ山」と呼ばれるクラシックフレームの意匠をベースに、ブリッジとノーズパッドをシームレスに繋げた、美しくも複雑な流線を描く美しいパーツです。
意外と一般には知られていないのですが、チタンは“難削材”に分類される金属で、他の金属に比べ圧倒的に加工が難しく、チタンを製品として仕上げるには、熟練の技術と経験を有する職人が必要になります。
よって、チタン製のメガネは造形に限界があり、比較的単純なデザインになることが多い。そんな業界の常識を覆し、この複雑で美しい流線形のパーツを“チタンで”作ちゃったのがこのモデル。
要するにMANRAYは、日本のメーカーが誇る技術を駆使した「ジャパン・メイド」としてのプライド、世界に誇れる技術が集約したプロダクトでもあるのです。
この上ないほどに美しいボストン(パント)シェイプに、控えめに段落ち加工を施したスカルプ仕様のテンプル。
ちなみにチタンは、戦闘機で使われるほどの強度と、体内に入れる医療用パーツに使用されるほどの抗アレルギー性能、耐食性に優れ錆びにくく、銅の半分程度の軽さという、超が付くほど優秀な金属で、顔に乗せて使う「眼鏡」という道具にはうってつけの素材。
大切に使用すれば容易に十年以上使えることからも「本物志向」派は、迷わずマンレイをオススメします。
以上、参考になりましたでしょうか?
ご紹介したモデル以外にも、ayameにはたくさんのモデルがございます。
ぜひコレクションページからご覧くださいね。
https://hibimegane.jp/brands/ayame
実際かけて試したいモデルがあったら、HIbiMeganeの「自宅で試着サービス」をぜひご活用ください。
(更新日:2024/5/10 ※作成日:2021/03/19)
.
.
.
.